Glossary
Python 用語集
Python 初学者がよく出会う用語を 44 語、本サイトのレッスンと関連付けて簡潔にまとめています。 分からない用語に出会ったらまずここで意味を確認し、関連レッスンに進むと理解が早まります。
目次
変数とデータ型
- 変数 (variable)
- プログラムの中で値に付ける名前。= の左辺に変数名、右辺に値を書いて代入すると、以降は名前で何度でも呼び出せます。意味の伝わる名前を付けるとプログラムが読みやすくなります。
- 代入 (=)
- 右辺の値を左辺の変数に入れる操作。数学の「等しい」ではなく「右の値を左の名前に入れる」記号です。等しいかどうかを確かめたいときは == と 2 つ重ねた比較演算子を使います。
- 文字列 (str)
- クォート (" または ') で囲まれた文字のかたまり。"hello" や 'world' のように書きます。スペースや記号もそのまま含められ、クォートの種類は中身の表示に影響しません。
- 整数 (int)
- 小数点を持たない数値。3 や -7、0 などです。文字列の "3" と数値の 3 は別の型として扱われ、できる計算も変わるため、クォートの有無に注意します。
- 小数 (float)
- 小数点を持つ数値。1.5 や 0.01、-3.14 などです。整数 (int) と小数 (float) は内部的に別の型ですが、足し算・引き算では特に意識せず混ぜて使えます。
- 真偽値 (bool)
- True か False の 2 値しか取らないデータ型。比較演算の結果として登場し、if 文や while 文の条件として使われます。先頭だけ大文字の True / False と書きます。
- リスト (list)
- 複数の値を順序付きで並べたデータ構造。[1, 2, 3] や ["a", "b"] のように [] で囲んで書きます。リストの中身は後から追加・削除・変更できます。
- 型 (type)
- 値が「文字列か / 数値か / リストか」といった分類のこと。組み込み関数 type() に値を渡すと、その値の型を返してくれます。バグの原因が「型の取り違え」であることは初学者では特に多いです。
関連レッスン: 文字列を変数に入れる / 数値を変数に入れる
関連レッスン: 文字列を変数に入れる / 比較の基本
関連レッスン: 文字列と引用符 / 文字列を変数に入れる
関連レッスン: 数値を変数に入れる
関連レッスン: 比較の基本 / if-elseの基本
基本構文
- print()
- 画面に文字や値を表示する組み込み関数。Python 学習で最初に使うことが多い関数です。print を複数回呼び出すと、書いた順に 1 行ずつ表示されます。
- input()
- キーボードからの入力を文字列として受け取る組み込み関数。受け取った文字を数値として使いたい場合は int(input()) のように int() で変換します。
- コメント (#)
- # から行末までを Python が無視する記法。コードの意図や注意点を残すために使います。実行結果には影響しないので、自分や他人があとから読むためのメモとして自由に書けます。
- インデント (字下げ)
- 行頭の半角スペース。Python では「ここから先がブロックの中身ですよ」という文法上の合図として使われ、if や for、def の内側のコードはすべて同じ深さでインデントします。本サイトを含め、慣習的に半角スペース 4 つで揃えます。
- クォート (' ")
- 文字列を囲むための記号。シングルクォート ' とダブルクォート " はどちらを使っても結果は同じです。文字列の中にどちらかのクォート自体を入れたいときに、もう片方で囲むと書きやすくなります。
関連レッスン: if-elseの基本 / for文の基本
関連レッスン: 文字列と引用符
演算子
- 算術演算子 (+ - * / // %)
- 数値の計算に使う記号。+ は足し算、- は引き算、* は掛け算、/ は割り算 (結果は必ず小数)、// は切り捨て割り算、% は余りです。* と / は + と - より先に計算されるルールも数学と同じです。
- 比較演算子 (== != > < >= <=)
- 2 つの値の関係を調べ、結果を True か False で返す演算子。代入の = と区別するため、等しいか確かめるときは必ず == と 2 つ重ねます。文字列同士の比較もできます (順序は辞書順)。
- 論理演算子 (and / or / not)
- 真偽値を組み合わせる演算子。and は両方が True のときだけ True、or はどちらか一方でも True なら True、not は True と False を反転します。複数の条件をまとめて if に渡すときによく使います。
- 文字列連結 (+)
- + 記号を文字列どうしに使うと、連結された 1 つの文字列ができます ("foo" + "bar" → "foobar")。文字列と数値を直接 + で結ぼうとするとエラーになるため、変数を文字に差し込みたいときは f-string を使うのがおすすめです。
関連レッスン: たし算・ひき算
関連レッスン: 比較の基本 / if-elseの基本
制御フロー
- else / elif
- if と組み合わせて分岐の枝を追加するキーワード。else は「そうでなければ」、elif は「それ以外で別の条件に当てはまるなら」を表します。else は省略でき、elif は何個でも繋げられます。
- for 文
- 同じ処理を繰り返す構文。for 変数 in 並び: の形で書き、並びの中身を 1 つずつ変数に入れながら、中の処理が走ります。range() やリスト、文字列を並びとして渡せます。
- while 文
- 条件が True の間ずっと処理を繰り返す構文。終わりの回数が決まっていない繰り返しに向きます。条件が True のままだと無限ループになるため、中で条件を変えるコードを書き忘れないよう注意します。
- range()
- 連続した整数の並びを作る組み込み関数。range(5) は 0,1,2,3,4 の 5 つ、range(1, 4) は 1,2,3 (4 は含まない) を表します。for 文と組み合わせて「n 回繰り返す」を簡潔に書けます。
- break / continue
- ループの中で使う特別な命令。break はループ全体を中断してその次の行へ進み、continue はその回の残りを飛ばして次の周回へ進みます。
関連レッスン: if-elseの基本
関連レッスン: for文の基本
関数
- def
- 関数を定義するためのキーワード。def 関数名(引数): のあとにインデントして処理の中身を書きます。同じ処理を別の場所で何度も呼び出したいときに関数を定義します。
- 引数 (argument)
- 関数を呼び出すときに渡す値。関数を定義する側ではパラメータと呼ばれることもあります。引数を増やせば、同じ関数で違う入力に対応できます。
- return
- 関数から値を返すためのキーワード。return のあとに書いた値が、関数を呼び出した側に渡されます。return を書かない関数は、内部的に None という値を返したものとして扱われます。
- 戻り値 (return value)
- 関数が return で返す値のこと。呼び出した側は result = my_func() のように変数で受け取って、計算や次の処理に使えます。
よく使う組み込み関数
- len()
- 文字列やリストの長さを返す組み込み関数。len("hello") は 5、len([1, 2, 3]) は 3 になります。「何個 / 何文字か」を知りたいときに使います。
- str() / int() / float()
- データ型を変換する関数。str(3) で 数値 3 が 文字列 "3" に、int("5") で 文字列 "5" が 数値 5 になります。input() の結果を数値として計算に使いたいときに int() を組み合わせるのが典型例です。
- list() / dict()
- リストや辞書を生成する関数。list(range(3)) と書けば [0, 1, 2] のように、range のような並びから一気にリストを作れます。
- f-string
- f"..." と書くと、文字列の中の {} に変数や計算式を埋め込める書き方。f"Hello, {name}!" のように使います。文字列連結より読みやすく、Python のプロのコードでも多用されます。
関連レッスン: rangeの基本
関連レッスン: f-stringの基本
よく出るエラー (例外)
- SyntaxError
- Python の文法が壊れているときに発生するエラー。コロンの抜け、かっこの閉じ忘れ、クォートの不一致、全角文字の混入などが典型的な原因です。エラーが指す行とその前後を確認します。
- IndentationError
- インデント (行頭スペース) の数や位置が不正なときに発生するエラー。if や for、def の中身を半角スペース 4 つで揃えていないと出ます。タブと半角スペースの混在も原因になります。
- NameError
- 未定義の変数を使おうとしたときに発生するエラー。スペルミス、クォートを忘れた文字列、まだ代入していない変数の参照が典型例です。
- TypeError
- 値の型が想定と違うときに発生するエラー。文字列と数値を + で連結しようとした、関数に必要な引数を渡さなかった、などが該当します。エラーメッセージに型の名前 (str, int など) が出るのでヒントになります。
- ValueError
- 型は合っているのに値が不適切なときに発生するエラー。int("abc") のように数字でない文字列を数値へ変換しようとした場合が典型例です。
- IndexError
- リストの存在しない位置にアクセスしたときに発生するエラー。要素 3 個のリストに対して [3] と書くと、最大インデックスは 2 までなので IndexError になります。
- KeyError
- 辞書 (dict) に存在しないキーでアクセスしたときに発生するエラー。キー名のスペルミスや、まだ登録していないキーの参照が典型例です。in で存在確認するか、.get() を使うと防げます。
- AttributeError
- オブジェクトに存在しない属性やメソッドを呼び出したときに発生するエラー。メソッド名のスペルミスや、None に対してメソッドを呼んだ場合が典型例です。
- ZeroDivisionError
- ゼロで割り算したときに発生するエラー (a / 0、a // 0、a % 0 のいずれも)。割る前に分母が 0 でないかを if で確認すると防げます。
- ModuleNotFoundError / ImportError
- import しようとしたモジュールが見つからないときに発生するエラー。モジュール名のスペルミスや、未インストールのライブラリを読み込もうとした場合が典型例です。
その他
- 組み込み関数 (built-in function)
- import せずに最初から使える関数のこと。print, input, len, range, str, int, float, list, dict, type などが該当します。最初のうちはこれらを覚えておけばたいていの練習問題は解けます。
- 予約語 (reserved word)
- Python が文法のために使っている特別な単語。if, else, for, while, def, return, True, False, None などです。変数名や関数名としては使えません。
- Pyodide
- ブラウザの中で Python を動かすための仕組み。本サイトはこの Pyodide を使い、サーバーに送信せずブラウザ内で完結して Python のコードを実行しています。初回ロード時のダウンロードに数 MB かかります。